地震の前にで目が覚めたこと、あります?

オカルト好きの患者さんによると、
昨日12月15日に大地震が起こるかも、という
予知がある、とのお話だったのですが、
今ブログを書けているということはお互い大丈夫そうですね。
おはようございます。

さて、「地震の直前に目が覚めた」という経験談を、
よく聞くことがあります。私自身も、何度か経験しています。

……じゃあ、我々は、地震の予兆の「何か」を
キャッチして、揺れ始めるよりほんの少し前に、
何かを感じているのかな……なんて思っていた時期が、
私にもありました。

ただ……うーむ、先日こちらに書いた記事の内容を
使って考えてもそれなりに納得できる結論になるなァ、
と思っています。

ご参考 → 意識はすべて「後づけ」かもしれないという話

リンク先を読むのは面倒でしたら、かいつまんで言うと、

「我々が意識と呼んでいるものは、認識や動作に後から
意味を付け加えているだけ」

という話です。

「地震の前から起きてたもん!」と言い張る「意識」

 

意識はあとからツジツマを合わせるために、
平気で記憶を加工・捏造しちゃう。
だからほんとうは、

「揺れてからようやく意識が覚醒」

しはじめたのに、過去にさかのぼって

「地震のチョット前に目が覚めた」

と、脳が勝手にストーリーを作っている
のかもしれない、ということです。

同じようなことを考える人もいらっしゃるもので、
「某知恵袋」の

地震の前って目が覚めませんか?

という質問への答えの中にも、「捏造説」が
みられます。

意識や記憶のイイカゲンさというのは
各所で語られおりますが、そんなことを
思いつつ、色々な「不思議な現象」を
見直してみるのも楽しいものです。

21世紀は、そんな感じで意識の謎がもう
チョット解明されて、ずいぶんと面白いことに
なるのではないか、と少々期待しながら
暮らしております。

この手の話に興味のある方に

こんな本もオススメです。


サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書): 下條 信輔