あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
今年は午年ですが、いただいた年賀状の中に、
「馬齢(ばれい)を重ねて……」という表現がありました。
無駄に年月を過ごして……と謙遜に使う慣用句ですが、
冷静に考えると、馬に失礼では、と思ってしまいました。
語源をたどると、古代中国の詩人、曹植(あの『三国志』で
有名な曹操の息子です)が用いた「犬馬の齢」という表現が
ルーツではないかとのことで、「犬馬の労」とか謙遜表現に
ばかり使われる犬や馬がちょっと不憫になりました。
犬はともかく、馬は、中国の歴史上では結構大事にされている
ようにも思えます。ツンデレってやつでしょうか。
例えば、古代中国では汗血馬(「血のような汗を流して走る馬」の意)
という種類の馬が珍重されていました。
話はどんどん逸れますが、その血のような汗を流すという性質は、
寄生虫により本当に出血していたのだ、という説が有力なようで、
実際に汗血馬の末裔と思われる馬を取材したウェブサイトまであります。
その探究心に脱帽です。
痛そうな写真を見たせいか、物を運んだり人を運んだりと愚直に一途に
働いて年を重ねる、と考えれば馬齢って言葉も何だかカッコよく
見えてくる気もするのですが。
いっそのこと、もう褒め言葉と考えたらどうでしょう。
国がそういう、愚直な生きざまの職人を集めて、
一団と成すわけです。
これがほんとの、国立馬齢団……おあとがよろしいようで。
余談
写真は、妻が作ってくれた、年賀状の第一案。
分かる人にしか分らなさ過ぎて、没にしてしまいましたが。
ごめん、妻。
弥生三十日☆水曜未明、それがし乃こゝろに湧きし超~駄「狂歌」?でありますが…
馬齢をば
重ねし挙げ句
数へ五十五
迎へしけふは
櫻花爛漫
一見の分際にて、端から大変失礼仕りました!
「馬齢を重ねる」といふ謙遜の意を表すとされる常用?句に就き、山田さまがしたゝめられしご芳説とゑにしを戴きしことを心底、奇特至極と存じて居ります。
本句は「冷静に考えると、馬に失礼」であらうがゆへ、「いっそのこと、もう褒め言葉と考えたら…」云々とのお言葉、まさにごもっともと拝聴?させて頂きし次第であります。不肖極まる愚者に他ならぬそれがしと致しましては唯、深謝の念に堪へませぬ!
眞にたへ(妙)なるご造語『國立馬齢団』に対し奉りましては、「おあとがよろしひ…」どころか、山田(隆夫)クンに即刻ご足労を戴きて、坐布団を参枚…否、イッキに拾枚!…山田さまへ奉呈致し度きこゝろ持ちでございます。
此れを佳き契機として是非に及ばず、山田さまのご施術をお受けすること叶ひますなら、望外の幸いに存じ居りて候!
末筆(笑)?ながら山田さま、どうか益々ご自愛くださり、幾久しくつゝがなくいらっしゃり、病む者共をばお癒やしくださりますやうに…と、在☆武蔵府中乃寓居よりお念じ申し上げつゝ…拙信を擱筆致します。
深謝合掌
大愚☆昭道 奉拝
如月九日しるす…