発端は、こんな記事でした。
音楽で子どものチームワークが向上(2013.9.19掲載)
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=4656:2013919&catid=21&Itemid=104
[引用開始]
音楽に触れるグループの子どもは、音楽に触れない
グループの子どもに比べて、人を助ける傾向が30倍以上、
人と協力する傾向が6倍、問題を解決する傾向が4倍強かった。
音楽に触れるグループでは女児は男児より人を助ける傾向が20倍強く、
人と協力する傾向も強かった。
[引用終了、強調引用者]
記事ではさらりと流されていますが、気になるのは
30倍という極端さと、20倍という男女差(笑)。
音楽に触れた女性>>(越えられない壁)>>音楽に触れた男性
>>(越えられない壁)>>音楽に触れないグループ
と、なりますね。
女性のほうが音楽によって感情を動かされる振れ幅が大きい、
ということなのでしょうか。
ライブ会場などで歌を聞いて号泣・卒倒したりする人に
女性が多いのとも、関係がありそうです。
ファンが号泣、卒倒したりしまくっていたバンドの
代表格というと、私なんかは世代的にX Japanというバンドを
思いだすわけですが、今回の記事がらみで音楽療法について
調べていたら、そのリーダーであるYOSHIKIさんは、
何と音楽療法の研究に乗り出しているそうで。
http://ja.wikipedia.org/wiki/YOSHIKI
[引用開始]
自身の不眠症の治療をきっかけに、ライフワークとしてコロンビア大学の医学博士・加藤友朗と共同で音楽療法の研究も進めている[113]。
[引用終了]
意外な名前が意外な組み合わせで出たので、さらにびっくりしました。
加藤友朗さんという方は伝説的な医師で、多臓器移植を
成功させたことで世界的に名を馳せた方です。
ラジオに出演して話をしているのを聞いたことがありますが、
多臓器移植というのは、文字通りいくつもの内臓を一気に移植
するわけです。
マッサージの学校にいた頃に解剖見学で見たこともあるのですが、
人間の場合、内臓はかなりぎちぎちに、省スペース気味に入っています。
なので、これを複数一気に移植しようとすると、一時的に、
開けたお腹の中がほとんどカラッポになるはずなのです。
そんな状況を前に長時間、しかも超高難度の手術をこなす、
という立場からしたら、その場のBGMは文字通りの
死活問題かもしれません。
手さぐりで進められている研究のようですが、成果が出るのが
かなり楽しみな話です。
研究が進めば、歌で宇宙人を改心させる『マクロス』もかくや、
という成果が出て、ネガティブな感情を端から音楽で何とか
できてしまう時代が来るかもしれません。
これまた、昔のディストピアものSFにはありそうな話で、
行き過ぎると若干怖い気もしますけど。
それにしても、そもそもの実験で子どもたちが演奏した音楽が気になります。
どんな音楽活動が、人を30倍優しくしたんでしょうか(笑)?
よい音楽のある生活が、人生をよりよく変えてくれる、かも
しれません。
No music,no life!
……ってぇことなんでしょうね。