どれほど気をつけても、この仕事、基本的に、
怪しさを拭いきれない商売だと思っています。
傍から見てもそうでしょうし、自分自身でも、
いまの超能力だったんじゃないの?というくらいに
感覚が鋭敏にはたらく瞬間があったりする。
相手の古傷のある位置にさしかかると手に
寒気が走ったり。
痛んでいる位置とまったくかけ離れた位置に
「何か」を感じて、そこに手を軽くふれた状態で
動いてもらうと相手の痛みが消えていたり。
業界に入って間もない頃にそんなことが
続いたので諸先輩方にお話をうかがうと、
割とフツーに起きることでしょ?とフツーに
返されて、とんでもない業界に入ったなあと
思ったものです(笑)。
……というわけで、ときどき、
超常現象に対して懐疑的な本を読んで、
バランスを取るようにしています(笑)。
『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』リチャード・ワイズマン
本書が面白いのは、占い、幽体離脱、念力、霊媒、
幽霊、マインドコントロール、予知といったことについて、
バッサバッサと切りながら、
「なんでそんなことが起きるのか」
「なんでそんな風に思うのか」
ということにスポットを当て、そして、そうした
現象を実験する方法が、盛りだくさんに書かれていること。
この本を読めば、体外離脱をする方法も、
幽霊を見る方法もわかります。
超常現象に興味のある方は、手にとってみることを
おすすめします。