■患者さん
40代の女性の方
■主訴
右膝に痛みと違和感。
負担をかけてしまうと右膝がすぐ腫れ、より痛くなる。
+肩こり、腰痛
■検査と施術
仰向けに寝てもらい、そのまま膝を曲げてもらうと、
膝のところに何か入っているような違和感がある、とのこと。
見ると足先の傾き方が左右で違い、
足首に触れると左右で固さと広がり方が違う。
では、と足首を矯正してみると、違和感が
6割程度減った、とのこと。
また真っ直ぐに寝てもらうと、今度は膝の
向きが違う。
左膝のお皿(膝蓋骨)を動かすと、痛みがある。
膝をゆすって膝周りの筋肉をゆるめ、
股関節もゆるめると、膝の違和感はほぼ解消。
■解説のようなもの
重心の偏りから右脚の外くるぶし(腓骨)が外側下方に
ずれこみ、そのずれが元で、膝関節や股関節の筋肉に余計な
負担がかかり、膝の曲げ伸ばしに関わる筋肉に
無用な緊張が続いていたためのものと思われます。
余談ながら、かつて軍人が足にゲートルを巻いていたのは、
足首の腓骨のずれの予防のためだったとも言われています。