友人から聞いたのですが、この10月から施行されたという
「女性労働基準規則(女性則)の一部を改正する省令」、
通称「改正女性則」というものがあるそうです。

細かい内容は、厚生労働省の下記のサイトから見ることができますが……

母性保護のための「女性労働基準規則」を改正
~生殖機能などに有害な物質が発散する場所での
女性の就業を禁止、平成24年10月施行~

そのまま有害な物質が発生する職場で
働き続けさせた場合は、「改正女性則」違反。

一方、作業場の環境改善が可能であるのにそれを
怠り、ずっと女性が就労できないままにすれば
「男女雇用機会均等法」違反。

最終的な目的としては、「男女雇用機会均等法」違反を
ちらつかせながら、有害物質を取り扱う作業場が、
有害物質の濃度が管理値を下回るように改善する方向に
向かうことを目指しているのかもしれません。

しかし、企業の業務内容や経済力次第では、ひとまず
女性を解雇せざるを得なくなるケースも少なくないはず。

もちろん、身体に悪い仕事は避けた方がいいに決まっています。
ですが、上記の法律は、条件に該当する作業場について、

「妊娠の有無や年齢などにかかわらず全ての女性労働者の就業を禁止」

としており、例えば

「もう出産は済ませたから、そういう作業場でも働きたいんだ!」

という女性の生活には大きく影響してしまいそうに思えます。

かと言って、例外事項をあんまり増やしても今度は法律としての
意味をなさなくなる。

何ともモヤモヤする話です。