下北沢で劇団「大人の麦茶」さんの「多摩多摩迷子」という劇を観てきました。
http://gekipro.com/Gekipro/stage/?id=112
「無口な下校時間。逆光の多摩川は、夏の匂いと君の匂い。
体育用具室の忘れ物は、埃っぽい跳び箱の中の秘密基地。
記憶の扉は一方通行。甘くて苦いチョコレートのかけら。
十二人のばかな大人たちが生ギターにのせてお贈りする
大人の麦茶 十年前の幻の旗揚げ作品新装再演バージョン。
あなたの探しもの、下北沢まで見つけにきてください。」
……ていう紹介文からすると、学園モノで、青春モノ……???
と先入観を刷りこまれますが。
それがすでに、罠です。
この作品、放課後の学校が舞台でありながら、
十代の生徒は誰一人登場しません!
これはラブコメなのか、ミステリなのか、
SFなのか、「北の国から」なのか。
DJは語り、女は笑う。
突如現われる天才剣士は何者か。
女教師と俳優の明日はどっちだ。
そして、用務員さんの最強の武器は、もう戻らないのか。
笑ったり応援したりしているうちに、あっと言う間に
2時間以上が過ぎている恐るべき劇でした。しかも、恐ろしいことに最後には何だか感動している。
もしご都合のつく方はぜひ。
ご都合がつかなそうな方も、多少無理してでも観に行っても、後悔しませんよ。