耳ツボダイエットは、「食べ物の味がおいしく
感じられなくなった」という理由で脱落。

ビリーズ・ブート・キ●ンプは、完走するも
その後サボったら見事にリバウンド。

レコーディングダイエットは、レコーディングが
面倒になり続かず。

……という感じのダイエット歴の持つ私ですが、
一昨年、そんな私もピーク体重から、
8kg程度のダイエットに成功しました。

結婚後にダイエットに成功したので、

「<幸せ太り>の逆……幸せじゃないんじゃないか」

……という心配をしていただいたこともある
くらいです(笑)。

が、ダイエットに成功したのは、ひとえに妻の
工夫によるもので、具体的には以下の三つが
軸になっています。

1.メニューを野菜多めにする
2.味を薄めにする
3.食べ切っても問題ない量しか食卓に並べない

……というのが基本の三原則。

目の前に味の濃い肉や魚や炭水化物がワンサカあれば、
そりゃあバリバリ食べてしまう、ということを考えれば、
シンプルながら、その「逆」をつくこれらの方法は、
かなり有効なことがおわかりいただけるのではないかと
思います。

「少し食い足りない、とか口寂しい、と思っている
うちに食い過ぎる」という、私と同じタイプの
人には抜群に効くのではないかと、思います。

あとは、地味に効いているのかなぁ、というのは
「食後のおやつ」ルール。

一旦、明確に夕食を終わらせてから一品だけお菓子を食べる、
という習慣があるおかげで、

「少し食い足りないけど、お菓子も食べたいし、
晩御飯はこれで終わりにしておくか」

……と、思えるわけです。

66caa6a3051b38f5597ea80b63dbbc00_sもちろん、痩せた状態に向かうためだけならば
お菓子をとらないほうが痩せますが、大事なのは、
リバウンドが起きないように、無理なく継続できる
スタイルで食事量の制限を行うことです。

無意識が「食べよう」とする欲望を、意識の力で
止めようとしたって、それはムリってもんです(私には)。

プロの認知心理学者も、

 

アウェアネスは自由を救えません。潜在レベルへのアプローチに対して、
顕在的な意識や意図では抗し切れません。


抗し切れないのはなぜか。そもそも情報処理の効率やスケールが
全然違うのです。潜在過程の効率のよさ、容量の大きさに較べれば、

意識なんてほんの小さな一片です。潜在過程に働きかける要因の方が
はるかに高い持続性、反復性を持っています。(下條信輔『サブリミナル・インパクト』)

……と、書いています。

なので、勝てないならば、意識では戦わない。
負けて自己嫌悪に陥るだけ、時間と精神力の無駄です。

なので、

「無意識の力に抗うには、無意識の力を使う」

のです。

そのための方法が、「晩御飯に区切りをつけるために
デザートを用意する」ことなのです。

自分で書いていても、偉そうに書いているわりに
極めて地味だし自分を甘やかしているようにしか
見えませんが、なかなかどうして、強力な方法です。

まあ、そこでお菓子を食べ過ぎてもダメなので、
お菓子を盛るカゴを小さくしておくとか、
原則として一回一品に限るようにする、とか細かな
工夫はあるので、試してみようとする方も、
様々な改善を試みていただければと思います。

そんなわけで、意志の力に頼らないダイエットの
一例でございました。

少しでもお役に立てれば幸いです。